DES-TAI最終戦 九州一決定戦レポート
これがDESTAIまさにデスマッチ!?
 今年もいよいよフィナーレです。誰が最初に2分切るか?と言う話題で始まった今年のシニア、そして、何時ものように楽しく遊ぼうと言うユーロ、2本立てで九州の走行会仲間の楽しい集いの場DES-TAIシリーズもフィナーレを迎えようとしています。残念ながらユーロはこの時期、学会や年末を控えての仕事で参加されない方も多く、少し寂しいのですが、シニアには、九州のトップクラスに関西からGTRが殴りこみで、開催前からもう噂が飛び交い、なんと直前の水曜日には、オートポリスでテスト走行が繰り広げられたようで、誰々が何秒出したとか、誰々がエンジンブローさせてしまったとか、もう主催者としては気が気ではない情報がいっぱい、「お願いだから本番までそっとしておいて、壊れたらどうするの!?」と要らぬ心配でやきもきでした。

さていよいよ当日、朝5時アパルーサ出発ですが、まだ世間は真っ暗、6時半の受付開始時刻でもこの時期は完全に明け切れない薄暗い中、続々とエントラントが集合してきます。さすがオートポリス!?寒いですね、吐く息も白く見えます。天気は申し分なさそうで今日の熱戦が期待されます。

ユーロCUP

今回はポルシェ勢もBMW勢も参加台数が少なく少し寂しいのですが、その分入賞の確立は高そうですね!!。ポルシェ勢は河野ファミリーから3台とシニア戦士(FD3S)の有村さんがポルシェナンパ仕様の996で参加です。それに大殿930カレラ、BMWには吉川M3C、堀M3B、瀬戸マテス、それからこれもスーパー7でシニアを走る大ベテラン工藤Mクーペが参戦です。
今回工藤さんは、ブレーキに加えてサスを変更、「車出来上がるたびにタイム落ちてる??何でだろう」と怪訝な表情ながら、その実力からしてBMWトップは間違いなさそうです。前回のAFOSでは、足が決まらず苦戦を強いられ、それでも黄色いポルシェ944と激しく黄色同士のブレーキング競争をやり黄色いMクーペを印象付けてその存在を知らしめている。
また堀M3Bは前回マフラーにタイヤが接触すると言うアクシデントでリタイヤ、今回はタイヤを変えての挑戦です。そうそう、チャンピオン決定の小迫さんは今回サーキットドクターを命ぜられ、参加できないと言うところを何とか説き伏せて、ニューマシン996GT3RSの新車(まだ1200km弱)で、しかも市販ラジアルのままでの参加となった。当日になって河野ファミリーの2台ジュニアと弟君のともにターボが車両不調で参加できなくなり、また常連の木村さん(964)がなんと寝坊で間に合わない事態となりポルシェ4BMW5台でのコースインとなった。今回は初の試みとして、ポルシェが並んだ後に、グリッドを空けてBMWが並ぶと言う完全な2レース形式(GT選手権で500クラスの後に300クラスがスタートする)のスタートとして、スタートでの混乱を防ぎ大事な車を少しでも守ろうと言う配慮だ。ポールは河野パパの993GT22番目に小迫さんの996GT3RSが並ぶ。小迫さんは走っても走らなくても年間チャンピオンは決定しているので、そう無理することはなさそうだ。BMW勢はポールに工藤Mクーペ、2番手が堀M3Bの順番で、いよいよコースイン、1周してスターティンググリッドに着く。私は何時ものように、章典外ですが今回堀M3Bの後ろにつけて観察することにしています。
スタートは皆さん余裕を持って、輸入車オーナーらしく無理なくスタートです。私は堀M3Bと吉川M3Cの間の後ろを走行、黄色い工藤Mクーペは2馬身空いてのスタートも物ともせず、ポルシェ勢に割って入ってるようだ。ヘヤピンを過ぎのぼり100Rに差し掛かるまでに、吉川M3Cに譲ってもらい、堀M3Bの後ろについていました。初の6気筒286馬力をどう扱うのか。堀さんに注目でした。
その堀さん無難に走行して、前の大殿ポルシェにぴたりと着いている。そして100R少しインから入ったように見えた堀さんは、こらえきれずにハーフスピン!!「お〜〜っと、あぶねぇ〜〜」と私も後ろの吉川さんもスローダウン、堀さん大事には至らなかったものの少々ビビッたようすで、にっこり手を振って「ごめんごめん」と言ってるようでした。その間に先に行かせてもらいましたが、もう前は見えず、孤独な走行です。2周目ようやく、大殿ポルシェカレラ追いついて、バトルです。4周目のストレートでスリップ使ってなんとか、前に出ましたが、その先は遥か彼方です。シルバーのポルシェとその前に黄色いMクーペが直線だけチラッと見えるくらいで、もうどうにもならない距離で戦意喪失でした。私はその後一人旅で、今回はチェッカーまで走りましたが、相手がいないと寂しいものですね!?
それに比べて、前方では凄いバトルが合ってたようで、河野パパGT2と小迫GT3RSは常に接近戦、初物でしかも新車装着ラジアルのままの小迫GT3RSがもうトップを奪いそうな勢い。そして最終ラップストレートで並んだ小迫GT3RSが、1コーナーアプローチでインを取り、前に出たかに見えた。しかし、何時ものGT3ではないラジアルのRSは、そのコーナリングに耐え切れず、1コーナーイン側のブロックにブレイクしてしまったのだ。激しく振られる黄旗と砂塵の中、棚ぼたの2位に躍り出たのは、なんとBMWMクーペの工藤だった。そして小迫GT3RSは再スタートを切るものの,もはや戦意は無く、静かにピットへと戻って言った。こうして最終戦はポルシェ993GT2の河野美純選手が優勝、2位にはBMWとして初の総合2位獲得(雨のユーロで以前佐々木E30M3が総合3位になって以来)の快挙で工藤さんが、3位には街乗りナンパ仕様という993カレラの有村さんが初のお立ち台でした。
表彰式見ながら、今日走れなかった河野ジュニアが一言「ゲートボールじゃ無いんだから、凄い面子だよなぁ~~!?」と感心していました。そうなんです!!河野パパは数年前に還暦済んでるし、工藤さんは来年あたり還暦らしい??まだまだこれから、お若いです、凄いです中年の鏡です。(脱帽<(_ _)>
スピンした堀さん、「いままでのS14と比べてパワーがありすぎ、100Rのラインも違うんだよな〜」と反省しきりでした。まだまだこれからですよ、S14でしかも4ドアで21秒出してたんだし、後は早く慣れることですね。工藤さんは終わってニコニコです。「いや〜おかしいな〜15秒出てたの??なんででもブレーキはいいよ」とのことでした、ありがとうございます。さすがケーターハムで4秒台の実力です、車に慣れればもっと速くなるでしょうね!?恐るべし熟年パワー!?。瀬戸さん(くるくるMクーペのオーナーです)もMクーペの実力見れてよかったと喜んでましたよ。その瀬戸さん、マテス号で自己ベストを7秒も縮めてこれも大満足!!またまたとんぼ返りで、お昼には飛行機で厚木へ帰っていきました。最後に小迫さん、無理に出場していただいて大変申し訳ないです。しかしご本人「あんなにRSが凄いとは思わなかった、オールドGT3とは比べ物にならない速さだ」「こいつをいじれば3秒台は間違いない!!」と言ってました。めげてなかったですね!!よかった(^0^

シニアカップ

 「2分切るのは当たり前、567秒出さないともうポールは取れない」これは前回AFOSの時の半仁田さんの言葉!!しかしこの1年でどこまで速くなるのか!?たしかに凄すぎる展開です。去年の最終戦で吉良トトロ33GTRが21秒368でポールでした。
そして今年に入っての第1戦で
ついに半仁田NSXが2分の壁を破り159629でポール、そして秋には財津デイトナ300Zが1分59秒634とこれまた2分を切り、そのまた上を半仁田NSXが1分58秒559で取返すと言う。もうすさまじい展開に…そして今回、前記のような、半仁田さんの発言になったのです。
この九州ナンバーワンをかけての戦いは熾烈な展開になりそうです。今回この2台にGTR勢が挑みます。筆頭は去年の覇者、関西からの刺客、吉本YOSSY33R、そして豪快な走りで知られる吉良トトロ33GTR、そして田宮34GTRだ、S−2クラスには、シルビア、RX7が大挙出場でここも予断を許さない展開になりそうです。さぁ〜〜予選はどうなるのか?固唾を呑んで見守りましょう。
各車わずか15分に全神経を集中してのアタックです。開始早々の2周目早くも吉本GTR201秒台をマークです。フランチャイズではないコースでこれは並々ならぬ意気込みです。続いて3周目意地の走行で財津デイトナZが、157986DES-TAIコースレコードを樹立。しかしその僅か1周の後、本命半仁田NSXが怒涛の走りで。157809で奪い返してしまった!!。S-2クラス最速は山浦シルビア、続いて鷹取シルビアと続く、同じ4秒台ながら博多鳶RX7の滝山はクラス3位。トトロ33GTRの吉良はどうしたことか、5166(予選10位)でハイフローFCの板谷の後ろにいる。これで今年の最速は決定です、今年1DES-TAIを引っ張ってきた、半仁田NSXが新記録で公約どおりのポールショットだ。「残念、どうしても2番手かいな!?くやしか〜〜」と言うデイトナ社長の嘆きもよくわかりますね。後は本番で第二戦で見せたうっちゃりを期待しましょう。と言うことで、ポールは半仁田NSXその横に財津デイトナZ3番手に吉本GTRという布陣になる。半仁田さん「直線でのターボ勢の速さには対策なし、ついていければ、何とか・・・??」だそうです。スタートダッシュでどうなるかですね。
 さていよいよスタートの時刻です。何時ものように粛々と事は進み、全車グリッドに・・・と言うところですが、残念ながら、予選825132を出した“オレンジFD”の山田をはじめ4台がグリッドから消えてしまった。残り18台により今年の最終戦、激走DES-TAI九州一決定戦のスタートです。
フォーメーションラップを終え、ポールの半仁田NSXから静かにそして凄い闘志をこめてグリッドに着いて行く、やがて全車停止してグリンフラッツグが振られ、レッドシグナル点灯!!いっきに爆音があたりを支配して、スッと消えた瞬間、関を切ったようにばらばらに動き出した。NSXGTRはクリーンスタート!!あっZが出遅れて後ろからの車の波に飲み込まれている。1コーナーはやはりその加速力で吉本GTRがトップで通過、2番手に半仁田NSX、その後ろには山浦シルビア、トトロ33GTR、博多鳶が続いていく、宮田GTRもジャンプアップで3位に着けている。S字を抜けヘヤピンそして100Rから第二ヘヤピン、ジェットコースターストレート、そして登りセクションへ…徐々に差を詰めたNSXはもうGTRを完全に射程内に収め「何時でも何処からでも行くぞ」と言うように右に左に鼻先を突っ込んでくる。そして最終コーナーGTRの微かな隙をついて、インに鼻先を入れることに成功、しかしGTRも踏ん張る、ついに最終コーナー2台は並んだまま回りきってしまう。ストレートには僅かにNSXが先に出てくるが、すぐにそのパワーでGTRがポジションを取り返す。
そのころ財津Zはようやく先頭集団に追いつき、2周目はなんと、159502と言うタイムで先頭集団に喰らい着いてきた。吉本GTRに対して直線の伸びに劣る半仁田NSXは各コーナーで激しく責めまくる。ヘヤピンも100Rもそして下りから登りセクションもすべてサイドバイサイドのも猛烈なアタックだ!!そして今度は最終コーナーアウトサイドから同じようにNSXが鼻ひとつ飛び出してくるが、今度は後ろからZも参加してNSXGTRZがいとも簡単にそのパワーの餌食にしていく、これには流石の半仁田NSXも打つ手なしか!?と思ったが、1コーナーギリギリのインからZをパスして2番手を死守した。なん3台がほぼ同時にコーナーに侵入するというほんとに見てる方としてはこれ以上ない見せ場だった。次の周も同じ展開で、インフィールドで速いNSXがサイドバイサイドを仕掛け、GTRが必死にしのぐが、ついに登りセクションのブリッジ下でNSXの先行を許してしまう。次のストレートまたしても一時はGTRが前に出るも、1コーナーの侵入で軽さに勝るNSXがブレーキング競争を制して、やっとこさトップの座に着く。そのころ財津Zはストレートでスローダウン!?何かしらトラブルのようだ。
後方でも各所でバトルが展開され、S-2クラスの先陣争いはシルビア2台に新旧RX7が加わりそれにスーパー7がちょろちょろと絡むという、ここも大接戦らしい。トップ争いは一度前に出たらもう譲らないぞと言わんばかりに。NSXがスパート!!159060とレース中最速タイムで逃げに入る。2番手吉本GTRの後ろには、九州のGTR使い吉良トトロ33GTRがいつの間にか近づいて3番手走行、その後ろにも宮田GTRが続いて虎視眈々と上を狙っている。そして半仁田NSXは徐々に差を開き5秒のマージンを確保、独走態勢かと思われた6周目、1コーナーを下り、S字にはいるところ辺りで突然もうもうと煙を噴出してしまったのだ、「うわ〜〜NSXエンジンがぁ〜〜、ブロウかぁ〜〜??」場内放送も唖然である。力なくスロー走行してヘヤピン過ぎてグリーンに車を止める半仁田選手、そしてその横を3台のGTRが編隊を組んで走り抜けていく。非常に見たくない場面だ、財津Zもデフトラブルですでにリタイヤ、そしてここに来て無敵を誇った半仁田NSXも・・・。しかし見せ場はこの後も続いた、突然トップに戻った吉本GTRもそう安心はしていられない、同じGTRの吉良と宮田が真後ろにつけて離れないのだ。
3台は等間隔で編隊飛行を続ける。しかも2番手、吉良トトロ号はもうコーナーはすべて斜めに走るものとでも思ってるがごとく、凄い走りをしている。最終コーナーをドリフトのまま、そして切り替えして直線へとまるでD1グランプリ張りのドリフト走行だ。これには観客も大喜び!!やんやの声援だ。3台のGTR3者三様の走りを展開、しかし差はそのまま!?凄い走りです。こうしてGTR3台の編隊飛行のまま10周のチェッカー!!優勝は関西の吉本YOSSY33GTR2番手吉良トトロ33GTR 3番手宮田34GTRと最終戦はGTRの独壇場で幕となった。上位2台のリタイヤ、それに下位グループの激しいバトルと今年の最終戦にふさわしい、精鋭達のナンバーワンバトルでした。優勝した吉本さんにNSXとのバトルを聞いたら、「NSXのドライバーは腕もいいし、ギリギリの戦いが出来た、さすがDES-TAI です。遠征して来てよかった、接触もありませんでした。また来年もよろしく」との事でした。流石シニアクラスともなるともうプロ並みなんですね!?凄いレース見れてほんと満足ですって、主催者の発言じゃないですね!?これも皆さんのお陰、ここまでDES-TAIを育ててくれた参加者の皆様、そしてオートポリス関係者の皆様、大変感謝です。来年も続けられますように・・・
S-2クラスは、鷹取シルビアが総合4位でクラスウイン、その後続いて山浦シルビア、板谷FCと言う順番でゴールでした、板谷さん今年のライバルスーパー7には今回は勝てたようですね。そのセブンは坂井さん、広本さんの順番で総合78位でした。

これで今年は一応お終い、また来年も皆さんよろしくです。そして年間チャンピオンは・・・総合で半仁田さんが財津さんと、ともどもリタイヤながらポール獲得数でチャンピオンに決定しました。
また同時にベストラップ賞(年間最速タイム157809)も獲得です。さてさて来年は何人が2分を切るのか!?そして誰がベストタイムを更新するのか??観客として非常に興味深々です。今年は半仁田イヤーでしたね、果敢に挑戦して今一歩のところまで来た財津デイトナ300Zの存在も大きかったですね。また来年もサーキットでお会いしましょう(^.^)/~~~

▲2004年間ベストラップ賞の半仁田さん ▲S2クラス上位3人

DES-TAIシニアクラス年間ランキング

年間総合チャンピオン  半仁田 勉  車道楽九州男児NSX       49ポイント

-1  2位       財津 真志  デイトナ300Z          44ポイント

   3位       吉良 泰彦  トトロ33GT-R          20ポイント

 

-2年間チャンピオン  山浦 賢一  RGM13+15シルビア           34ポイント

   2位       滝山 宏   クロスレシオ☆博多鳶☆RX7     32ポイント

   3位       板谷 守人  ハイフローFC3S        28ポイント

 

S-7年間チャンピオン 広本 賢郎  ケーターハムスーパー7      33ポイント

   2位       吉川 勝久  ケーターハムスーパー7      10ポイント

   3位       坂井 美裕  ケーターハムスーパー7      7ポイント

 

S-3年間チャンピオン  築山雄一郎  コンプリートコクラ・ラルテS2000         17ポイント

 

-4年間チャンピオン  堀田 邦夫   RGMトレノbyBWH         27ポイント

 

年間ベストラップ賞   半仁田 勉   157809   

 

 

ユーロクラス年間ランキング 

 ポルシェCUP チャンピオン 小迫 幸男   70ポイント  ポルシェ996GT3GT3RS

         2位     木村健太郎   21ポイント  ポルシェ964カレラ

            3位     河野 雅美  20ポイント  ポルシェ964ターボ

 

 BMW CUP チャンピオン  工藤 健二  18ポイント  BMW Mクーペ

         2位     堀 義雄   15ポイント  BMW E30Iding320M3B

        3位     脇 澄夫   10ポイント    BMW IDingM3SV