スーパーGT in DES-TAI

 今年からJGTCがスーパーGTと名称を変えてさらにパワーアップ、いまやアジア最大のレースイベントとして広く海外にも知れ渡っている。そして10月ついにそのスーパーGTが九州にやって来たのです。もうオートポリス周辺では、1週間も前から各チームのトランスポーターを見たとか、レーサーの誰々がオートポリスで練習走行してるとか、話題とも噂ともつかぬ話で盛り上がっている。そしてこの晴れ舞台で先陣を切って、DES−TAIをやれることになりました。これは、関係各位にオートポリスからのご助言が実り、DES−TAIを認めていただいた結果、実現したものです。とにかくスケールが違う超ビッグイベントです。天気予報も曇りのち晴れ、台風20号も足踏み状態で影響なさそう、エントリーも32台とまずまずの出足です。

 そしていよいよ15日がやってきました。受付開始は朝の7時、メインゲート横の何時ものインフォメーションコーナーです。天気はどんよりとした曇り空、阿蘇周辺は雨はあがったものの、まだ路面は濡れています。7時前オートポリスに到着してビックリ!!なんじゃこりゃ??です。こんなの初めてです。一般のゲートオープンも7時と聞いていましたが、予選日です。そんなに多くはないと思っていました。ところがゲート前には長蛇の列、インフォメーションコーナーにたどり着けないのではと思うくらいでした。ナンバー見ると九州はともかく、始めてみるようなナンバーが、遠くは相模や山梨なんてのまで…皆さん熱心です。なんとDES−TAI参加車両を入れるために専用ゲート開けて、ようやく処理しました。今日はとにかく何時もとは違います。パドック内はトランスポーターがぎっしり、ミシュランやヨコハマ、ダンロップ、BSと有名どころのタイヤサービスに、各チームのレストランばりのテント、そして闊歩する綺麗なおねぇ〜様方、忙しく働くピットクルーetc 、やはり一流は違う!?と感心しきり。しかしどうも天気が今ひとつ、霧雨が降りそそいだり、いやぁ〜〜な感じです。そうこうするうちにいよいよ予選の時間です。
路面はセミウェット、ラインは若干乾いているものの、少し外れると突然滑りそうな感じです。何時ものように15分のスペシャルアタック。各車少しでもタイムを削ろうと勇躍コースへと飛び出していく。やはり見ていても速そうなのが、半仁多NSX、それに芦北タクシーRX7吉原、ドリームの本武180辺りだ、逆に今ひとつなのがスーパー7の広本、結果はポールは指定席の半仁多NSX206327で獲得、2番手は今年進境著しい芦北観光タクシー吉原RX7だ、3番手には帰ってきた元チャンプ本武ドリーム180が続いた。今日はとにかく路面状況が難しいらしく、先の広本スーパー7はなんと今日の為のスリックで後ろから2番目236107!?「いやぁ〜〜マジ怖かった、決勝は晴れるか雨降るかしてほしいタイム載せないでよ」と唖然であるが載せてしまいました(ゴメンナサイ)。そのライバル?板谷ハイフローFCはなんと予選5番手につけている。その他、ユーロクラスもポルシェGT3板坂が13秒台で7番グリッド、中には自己ベストから2秒落ちと言う本田ゴルフVなんて言うつわものもいる。しかしトップで6秒台と言うのはいかに路面が難しかったかと言うことだろう、ドライなら1567秒をねらえそうな勢いの半仁多NSXにしてこのタイムなのだ。予選が終わり、決勝は午後から・・・と言うことでしばしのプライベートタイム!!となればやっぱり気になるのがGTカーとおねぇ様がた、ちょっくら見に行くべぇ〜〜と、ピットの周りをうろちょろ、そしたら梁山泊レーシングチームのピットに見たような人が・・・!?あららら!?あれはAFOSでぶっちぎり優勝だった。サカモトアドバンポルシェの坂本氏ですよ!!「うわ〜〜中見せてぇ〜」とお願いして、(チームオーナーの方も快く招き入れてくれました)ピットの中からほんまもんのGT予選を体験してきました。でもみんな近寄りがたい雰囲気で無言で(しゃべっても聞こえない)テキパキと仕事こなしています。そのころ天気予報に反して雨が激しくなり、ヘッドライト点灯してストレートをすっ飛んで行くGTカーの水しぶきと爆音、そして頻繁にピットインしては、また走り去っていくレーシングカー、これがなんとなくロマンチックでまるで映画“栄光のルマン”の一場面みたいに幻想的でしばらく見とれてしまいした。いやぁ〜雨というのも見てるほうには最高のロケーション、一味違うGTを垣間見させていただきました。雨は予想に反して激しくなります。それにオートポリス名物の霧まで押し寄せてきます。おいおいこれで中止なんて洒落にならんでしょ、この雰囲気見て普通の日に決勝やり直しは幾らなんでもテンションあがらんよと必至のお願い。GTの予選も最終コーナーで数台が絡みコースをふさいだ為、1回目は予定時間を残して赤旗中断となりました。各方面の尽力で何とか決勝をやれるようにはなりましたが、雨はやまず霧は立ち込め、厳しい状態です、ここで半仁多NSX他数名はタイヤがない危険だとしてリタイヤ届け!!
しかし「ようしこれでレイン使える」とほくそえむ人も、そうです広本スーパー7です。その他雨なら勝機ありとファイトを燃やす人も、くるくるMクーペで初挑戦の安藤も、初めてのサーキットを無難に予選23秒台で締めくくり、「もう少し慣れれば、前に行ける、雨ならタイム差縮まるかも?」と予選26番手からのジャンプアップをねらっている。また雨になればかならず前に顔を出すRGMてった86の中村も上位進出をねらう。とにかく霧が来ないうちにやろうと、出走時間を早めてコースインさせることに、グリッドにはポールを含め数台が並ばない、2番手の吉原RX7が実質ポールとなり、3番手の本武180が前に障害物がない状態に・・・。私はグランドスタンドのオーロラビジョン(何時もはそんなもの無い)の前に陣取って戦況を見守ることに、しかしグランドスタンドは雨にもかかわらず半分くらいは埋まってますよ、屋根の下は満席状態です。この観客の前で走れるだけでもなんちゃってレーサー冥利に尽きると言うもんです。フォーメーションが始まると、「おぉ!!フェラーリがいる」とか「あのポルシェかっこ良い」「RX7と180どっちが速いかな」「あの赤いのBMWだぞ」「あれお父さんのと同じ車?」なんていう話し声も聞こえて皆さん結構マジに見てくれてるんですね。グランドスタンドから見ると最終コーナーはうっすらと霧の中、ヘヤピン付近もぼんやりしています。決勝は競技長判断で10周を6周に減算してのスタートとなりました。そして各車1周して霧でぼんやりとかすむスターティンググリッドに整列していく、さぁ〜いよいよスタートの一瞬です。グランドスタンドから右方向を注視して固唾を呑む。「さぁ〜オールグリーンだ、レッドシグナル点灯!!」興奮気味の場内放送もかき消されるような大音響で一斉に動き出した。

スタートダッシュは??吉原RX7がまっすぐ突進してくる、その横に並びかけて来るのはドリーム180本武だ!!、2台は並行して1コーナーに・・・、その後ろは水しぶきの中を怒涛のように1コーナーに駆け込んでくる。先頭は本武180が奪ったようだ、場内放送がわめきまくるが良く聞き取れない!?そのうち全車無事クリアーしてだんだん爆音が遠のいて行く、霧の中のヘヤピン立ち上がり、今度は吉原RX7が頭を奪い返したようだ。3位以下は大接戦の模様、「あぁ〜〜第二ヘヤピン1台コースアウトォ〜〜」「さぁ〜先頭は芦北タクシーだ、これはどんどん逃げにかかってますよ」と場内放送が・・・
1周目グランドスタンド前は、RX7,そして3車身おいてドリーム1803位以下はまだまだ混戦だ!!雨のレースこれは見てる方は楽しいのですよ、水しぶき上げながらライト点灯して1コーナーに飛び込んでくる各車、ブレーキング競争も見ごたえ十分。雨期待だった広本スーパー7はずぶ濡れになりながらも、上位に予定通り進出してきている。また初サーキットを借り物で走るMクーペ安藤もコースになれ、ごぼう抜きで上位に上がって来た。

雨は難しい局面をいくつも作り出している。パワーだけで走れないのも確か、3位争いは4駆のランサーの背後にAE86中村がピタリとマーク、その後ろにポルシェGT3の板坂、今日は10秒を切りたいと話していた春岡フェラーリもこの条件ではなかなか厳しそうだがそれでも何とか中断をキープしている。篠原スカイラインはライトをGTカー並みにパッシングさせながらの走行、これは前の車気になるでしょうね?3周目1コーナー手前ストレートエンド付近で黄色いシルビア木村が力なく左側グリーンに車を止める。何かしらのトラブルなのかそのままリタイヤしてしまう。「お〜〜っと黒い車がまたスピン・・・大丈夫そうですね」と…これくるくるMクーペを貸し出して自分はE30マテスで走っている関東帰りの瀬戸さん、せっかく着けた半分減ったSタイヤが裏目に出て「まるでスケートリンク走ってるみたいで…」と危なくてリタイヤだったそうで、それでもきっちり4回はスピンしたそうです。周回数は6周、あっという間にファイナルラップです。オーロラビジョンに映るRX7芦北タクシーに観客も大喜び、華麗なドリドリで駆け抜けていく場内放送も「吉原選手、先ほどから周回ごとにベスト更新してますよ、そんなに急がなくても大丈夫なのに…」「いやいやのってるんでしょう!?ドリフト楽しんでるみたいですね」ともう絶賛です。タイムもこの条件で218015とファイナルラップにベスト出しての凱旋でした。吉原選手がゴールした瞬間、グランドスタンドからは拍手が沸き起こりました。これにはビックリ!!DES−TAI関係者として実にうれしい瞬間でした。2番手は本武ドリーム180、そして3番手争いは、まだまだ続いていたようで、横通ランサーを必要に追っかけまわす、てった86の中村がもうスリップと言うか真後ろから横っ飛びでゴールラインをかすめるが、ほんの少し及ばず、横通ランサーが3位をゲットでした。その後ろにはユーロクラス1位で板坂ポルシェGT3が、そしていつの間にかBMWMクーペを駆る、安藤が予選25位から大躍進で総合6位(クラス2位)を獲得しました。築山S20007位そして8位にはこれもほぼ最下位から「雨が降ったらうれしい」と言っていたオープンワイパー無しのスーパー7広本がレインタイヤを駆使して駆け上ってきました。とにかく波乱のレースまさに素人さんなの??と言いたくなるような華麗な走りで大きな事故も無く、無事皆さん走りきっていただきました。雨のレースほんとに面白いです見るだけなら!?あの中で走る自信はなさそうです。ちなみにGTカーどしゃ降りの予選で1分54〜6秒台らしいです。スンバらしく速いですね本物は…!?

1位の吉原さん何時ものパフォーマンスで喜びいっぱいでした。2位の本武さん「スタートでいけたと思ったけど完敗でした」と吉原さんとさわやかに握手してました。3位は初出場で表彰台の横通さん「実に楽しかったですまた出ます」と喜んでくれたようです。惜しくも届かずのAE86中村さん、雨になると何時も上位にいます凄いことですね。今回はユーロクラスも大健闘、前回のAFOSではシフトリンケージ故障で決勝走れなかった964木村さんも今日は完走、大殿ポルシェも今日は予選26位から16番目でチェッカー受けてました逆にどうにもならなかったのが阿南エリーゼ、AFOSでは最小排気量で総合4位と大健闘でしたが今日は雨に負けて23位に沈んでしまいました。ストレートでリタイヤだった木村シルビア、実はワイパーが動かなくなって視界不良で無念のリタイヤだったそうです。その他ポルシェの松浦さんも「クーラー外したし、シートベルト締めたら窓まで手が届かない、中から曇るしどうしよう」と思案していましたね、でも何とか無事ゴールインでした。まぁ〜それぞれに楽しんでいただけたとは思いますが天候だけはどうにもならないし、周回数減って申し訳ありませんでした。皆さん今回はGTの運営にご理解とご協力を頂き誠にありがとうございました。このあと予定されていたスーパーGTトップテンによるスーパーラップは天候不良で中止になりました。これが見たかったのに…16日はピーカンの雲ひとつ無い秋晴れ!!多分最高に盛り上がったスーパーGTの決勝が行われたと思います。私はお仕事で見に行けませんでした(残念・・さて次回は11月20日ゴールドカップシリーズ DES-TAI九州一決定戦とユーロカップの2本立てです。沢山の皆さんのご参加お待ちしてます。

  

レース入賞者

 総合優勝 吉原慎之介  芦北観光タクシーDELTASPEED7 (RX7

  2位  本武 義浩  ドリーム180

  3位  横通 英治   ランサーCT9A  

 ユーロクラス

  1位  板坂 英俊  ファクトリーナインポルシェ(GT3

  2位  安藤 竜也  クルクルMクーペ(BMW)

  3位  春岡 龍男  モデナの竜(フェラーリ360