月日の経つのは早いものです、今年ももう最終戦です。今年は今ひとつ天気に恵まれない年でした。事の始めはDES−TAIテストデイ!!オートポリスが雪に覆われて、なんと1月と2月の2回も中止になり、ようやくできたのは3月、DES―TAI開幕2週間前と言う際どいタイミング、そして第1戦は予選終わって悪天候の為決勝は延期になりましたし、憧れのスーパーGTの前座も大荒れの天候でした。その中で今年、RX7で参戦した吉原選手が大健闘、雨のスーパーGTを華麗なドリフト走行で制したりしましたね、またEUROも今年に入りBMW勢の進境著しく、ついに脇アイディングが2分13秒台に突入、またAFOSでは今、日本で一番速いだろ?レッドホットのE46レーシングM3(小山さん)がなみいるポルシェ勢を蹴散らして総合2位2分6秒台という素晴らしいタイムを記録したりしました。そしていよいよ最終戦、心配した天気も文句なしの晴天、晩秋の冷たい空気と日差しで今回はタイム的にも期待が持てますよ。 前日のスポーツ走行で、半仁田さんがNSXで前人未到の1分56秒台に突入とのこと!!こりゃまた凄いタイムです。それに坂本さんもポルシェGT3Rで挑戦するとのこと吉原RX7と三つ巴の対決になりそうです。

当日、朝というより夜中の4時起きで、アパルーサスタッフは出発です。まだ世間は寝静まっています。誰もいない真っ暗な東バイパスをオートポリスへと向かいます。今回、アパルーサの灰色竜巻進化型1号(シュニッツァーCSL)は9月の突然死からまだ回復が間に合わず出場出来ない為、私を含め全員エルグランドでちんたら山登りです。途中少しずつ夜がしらみ始めて、下界に見える阿蘇谷の明かりもなんか幻想的で早朝のドライブもなかなか良いもんです。オートポリスに着くころにはもう完全に夜が明けていました。でも寒いんですよ!!気温は1℃だそうで・・・真冬の格好で行きましたが、外で皆さんの到着待ってると芯から冷えてきました。そんな中、続々と参加者が集まってきます、中にはスーパー7で自走の方も・・・、開口一番「寒いぃ〜〜ヘルメットかぶって来ればよかったぁ〜〜!?」だそうで、走る前からお疲れ様でした。やっぱオートポリスは標高あるんですね下界とは5℃以上の差があるみたいです。

EURO CUP
 今回はBMW勢が少ないんです。うちの灰色竜巻号が心停止!!九州最速の脇IDingと関東帰りの瀬戸くるくるMクーペが学会や講演会で、また堀M3Bもお仕事で、未参加の為、工藤Mクーペと吉川M3Cの2台だけとなりました。工藤さんは、今回シニアにスーパー7でエントリー、そのスーパー7を牽引してきたMクーペでEUROを走ると言うダブルエントリーだ、今年還暦と言う大ベテラン!!その根性とレーシングスピリットには脱帽です。そしてもうひとり小迫さん!!「工藤さんが両方走るなら私も良いかな??」と言うわけでこちらはEURO走るポルシェGT3でシニアもとダブルエントリーすることになりました。

 
EUROは予選無しのグリッド先決め方式です。今回は先のスーパーGTインDES-TAIの参加者を優先する事として、後は参加申し込みと過去の実績を考慮してのグリッドです
ポールは、板阪GT3セカンドポジションはモデナの竜(春岡フェラーリ)、三番手に小迫GT3となりました。最後尾には大山ランエボ(もしレース中に20秒を切れたらEURO卒業してシニア昇格です)が着いて、いよいよ7周の戦いが始まります。総代数10台による戦いです。1分前の表示で全車エンジンに火が入ります。レッドシグナル点灯で一気にエンジン音が大きくなり、ス~ッと消えた瞬間、各車一斉に駆け出します。クリーンスタートを決めたのはモデナの竜!!スルスルと加速してトップで1コーナーへ、それに続くのは板阪と小迫の2台のGT3です。その後はまだ団子状態ですり抜けて生きます。
1周目、先頭は快音を響かせて春岡モデナ、板阪GT3、小迫GT3の順で通過です。少し遅れて黄色い964Tの小川が、そして「今日は調子良いはず」と言ってた木村964の後ろに黄色いMクーペ工藤が付けている。最後は大山ランエボが通過して全車無事に帰ってきた。3周目フェラーリを直線で交わして小迫GT3がトップに立つ、2位にフェラーリ、3位にまたGT3板阪という順番で周回を重ねることに・・・。一番激しいのは木村964と工藤Mクーペだ!!、1コーナーで前に出た工藤Mクーペを木村964が必要にマークしている、何周目かの1コーナースリップを遣い1コーナーで仕掛けて一瞬前に出た木村964だが、そうは簡単に抜かせてくれない工藤Mクーペにまた後ろに追いやられている。大山ランエボは今日は速い!!最後尾から17秒台を連発してどんどん順位を上げている。お久しぶりの立川964RSや毎度お馴染みの大殿930も元気な走行だ。
6週目、トップ3台の差がだんだん縮まってくる。クライマックスはラスト1周でやってきた。小迫GT3は少し先、2位のフェラーリを射程においた板阪GT3は最終ラップの第二ヘアピンを「ここしかない!!」というようにターゲットに鋭くインに切れ込んだ、「うわぁ〜〜フェラーリとポルシェがぁ〜〜2台並んでサイドバイサイドでジェットコースターを駆け下って行くぅ〜〜」「どっちだどっちだ??」場内放送も超高級車の本気バトルに興奮気味。その後ろでは相変わらず14秒台で激しいつばぜり合いの真っ最中の工藤Mクーペと木村964!!ここもなかなか老練な工藤テクに木村さん前に出れない。そしていよいよチェッカーです。まず最初に帰ってきたのは常連小迫GT3、そして2位は?どうなったのか??「う〜〜んフェラーリが来たぁ〜〜、そしてGT3だぁ〜〜」と場内放送、何とか春岡フェラーリが板坂GT3を振り切ったようだ。そして小川964Tがチェッカーを受け、「次は黄色いBMW工藤選手の番??おや、ポルシェが先だ!?木村選手が先に来ましたよ」と場内放送、工藤さん最後の最後の登りセクションにかかる左コーナーで木村さんのプレッシャーに負けたのか、スピンしてしまったそうで木村さんに先を越されてしまったとか・・・(残念!!。 
ランエボの大山さん、絶好調の走りでしたが、7周目S字付近で、マフラーから白煙が・・・!?ヘヤピン立ち上がりのアウト側グリーンに緊急停止してしまいました。大事なければいいんですが・・・。と言うことで、今年の最終戦、見物人も大満足のスーパーカー対決、ポルシェVsフェラーリの本気走りが実現し、またポルシェにマジに挑むBMWも見れたし、なかなかの内容でしたよ、残念なのはBMW勢が少なかったこと、広島のモンスター佐々木さんのE30M3-3.2も回復しそうだし、来年はBMWイヤーにしたいものです。来年はさらなる進化を遂げる予定??の灰色竜巻号(シュニッツァーCSL)も出来上がる予定だし、脇アイディングがどこまでタイム伸ばすかも楽しみですね。それにしても工藤さんの熟年パワーには驚きです。足とブレーキ、カーボンボンネット、スーパ7牽引フック付き、後はドノーマル!?よくあのシートでお尻り滑らないものだと感心します。しかも脇アイディングのタイムに迫る214080を出しちゃいましたから、恐るべしです、このあとスーパー7でシニアDES-TAI九州一決定戦に出場します。







DES-TAI
九州一決定戦

 今年のDESTAIを盛り上げてくれた、吉原さん、そして何時も冷静な判断で頂点を極める半仁田さん、何時も熱い走りの板谷さん、小さくても小排気量でもブンブンと走り回るスーパー7軍団、そんな仲間でお馴染みDES-TAIの始まりです。
 いよいよ九州一の速さを誇るDES-TAI予選の始まりです。今回の目玉は、王者半仁田NSXを誰が止めるか?、名乗りを上げたのは、坂本GT3R、そしてRX7一の速さを誇る吉原の両選手です。その他雨のスーパーGT3位入賞の横通ランエボ、スーパー7軍団は工藤さんを筆頭に大挙5台のエントリー、そして同じくたった今EUROを制した小迫GT3も参戦です。アンダー2リッターには小田シビック、初参加の今井シビック(CPKサカモトアドバンシビック)そして86で田中選手が・・・と思ったらこの86、なんとシルビアの2リッターにターボだと言うことで、オーバー2リッターの無制限クラス。なんともDES-TAIらしいモンスターマシンの参加だ。
予選は、サカモトアドバンポルシェがいち早く飛び出していった。その後に半仁田車道楽NSX、吉原芦北観光タクシーRX7はゆっくりとスタートだ。へピン過ぎののぼり100Rで見ていましたが、流石にこの辺のクラスになるとスピードが違いますね、特に吉原RX7雨でもないのに、100R立ち上がりドリフト気味に鋭い加速を連発していました。その反面綺麗なラインで走り抜けるNSXとポルシェ、果たしてタイムは??
その気になる予選結果は、まず、吉原RX7が、201641、坂本GT3R2分僅かに切れず200608、となると果たして??やっぱりこの人です半仁多NSXが一人2分の壁をやぶって、157956で指定席確保です。その他は4番手に田中86205035で、板谷ハイフローFC205407で僅かに及ばず5番手でした。スーパー7軍団は坂井選手が207089でそのすぐ後ろに小迫GT3207282で、その後はずぅ〜っとスーパー74台並び、岩永シルビア(213838)と言う布陣になりました。
予選終了後、半仁田さんに「またまた凄いですね、一人2分きりですよ」と話し向けると「いや、今日は7秒台しか出てない、昨日より前が入っていかない、ラインが乱れて・・・」と浮かぬ顔です「そうですか、そりゃ残念!?」とは言ったものの「なぁ~にをあなた、しかじゃないでしょ57秒出たら普通大喜びでしょうに・・・」と皆でうらやましがる事しきりでした。「くそNSXめぇ〜〜速すぎだろ、決勝はスタート見ててよ、それしかない!!」と悲壮な決意は坂本さん、なんか考えてるみたい??「あの86速やいですねぇ~」とこちらもビックリなのは、板谷さん!!、日ごろは温和な方ですが車に乗ると人変わったように激しいドライビングですからなんか考えてそうですよ??そしてことしの覇者を決める、九州ナンバーワンを賭けてのスタートです。各車コースインしてグリッドへ、ところがここで、岩永シルビアがどうもオイル漏れの容疑でピットで再検査の様子です。刻一刻とスタート時間は迫ってきます。岩永さんは車の下にもぐってなにやら一生懸命、そのうち選手紹介も終わり、ついにフォーメーションのスタートです残念ながらグリッドに着けず、ピットスタートの指示が・・・そうこうするうちに残りの全車、グリッドに戻ってきました。後ろでグリーンフラッグがふられ、いよいよレッド点灯!!スタートです。轟音とともに、秘策ありと言ってた、坂本GT3Rが一直線に2番グリッドから改心の進撃、半仁田NSXには吉原RX7が追突しそうなくらいの勢いで出て行く、後ろではやはり秘策ありだったのか、板谷ハイフローFCが横っ飛びで、田中86を交わして効ダッシュだ!!そして1コーナーどんどん加速するポルシェはトップで進入!!と思う瞬間ブレーキロック、「あぁ~~っとポルシェ曲がりきれない〜〜っ!?」コーナーアウトのグラベルにタイヤを落とし、それでもあきらめずに走っていく。その間に半仁田NSXがトップに立ち、後ろに吉原RX7、その後坂本ポルシェは横通ランエボ、板谷FC、にも先を越されて5位でヘヤピン通過していった。後ろでは小迫GT3の周りにまるで護衛でもしてるようにスーパー7軍団が前と後ろそして横も固めて、団子で通過です。ピットスタートの岩永シルビアも無事コース上を走行している。
2周目トップは貫禄のNSX2番手吉原RX73番手にはライトつけて猛烈な勢いで坂本GT3Rが闘志をあらわに駆け抜けていく。と!?ここで「ゼッケン4番、11番、フライングスタート、ピットスルーペナルティー」と審査員会発表です。エキシビジョンレースと言えどもゴールドカップです。審査は厳正なんです。4番は吉原RX7です、せっかく2位を走行中なのに、なんとまた残念な・・・吉原さん3周目にピットロードへと入って行きました。これで坂本ポルシェは労せずに2番手にポジションアップです。吉原RX77番手付近、一番激戦のポルシェ対スーパー7の間に復帰です。ここを書き分けながら上位を目指します。やがて3番手走行の横通ランエボの後ろまでたどり着いた吉原さん、横通さんに道を譲ってもらって3位復帰です。ところがまたしても場内放送で「ゼッケン4番、ピット走行スピードオーバーでピットスルーペナルティー」だと!?いやぁ〜参りますね、この間にもトップの2台はどんどん先に行きます。仕方なくまたピットイン、今度は慎重にスルーして行きます。これでまた横通ランエボが3位です。そのころテールツーノーズで大激戦の板谷FCと田中86、最終コーナーからメインストレートへ出る左カーブを板谷FCが、あろうことか、後ろ向きに出てきました。そのままアウト側のグラベルへ…その真後ろにいた田中86は避けようとこれも仕方なく右側から反対向きのFCを避けてグラベルへ直行です!!砂煙を上げて停止、板谷FCは何とかグラベル脱出成功のようですが田中86は身動きが取れない様子、そのまま無念のリタイヤとなりました。板谷FCはこれも小迫GT3とスーパー7工藤さんの間に復帰、またまた壮大なバトルを展開することに・・・
そしてスーパー7同士の争いも熾烈を極めています。先行する広本選手に坂井選手がストレートエンドで並びかけ、もう一台が外側にいて3台ならんで1こーなーをクリアーしたと思った瞬間、インから先行した坂井さんの車輪の間に広本さんの車輪が・・・!!こりゃ大変です。まるでF1のクラッシュみたいでした。アウトにもいけない広本さんとインを加速中の坂井さんのタイヤが交錯、次の瞬間坂井さんはコントロールを失い、外側にぶっ飛んでいき、広本さんは前輪タイヤがもげてイン側の壁に激突してしまいました。まさにタイヤむき出しのフォーミュラーのクラッシュでした。これで一気にスーパー7から開放されたポルシェとFCはついにタイマン勝負に突入です。加速に勝るFC1コーナーや2ヘヤで鋭くインを突きます。一時は1コーナーで完全に前に出たようにも見えましたが、ここも小迫さんの老練な技で後ろに追いやられてしまいます。また吉原RX72度目の接近をされた横通さんは、「なんでこんなに、RX7は速いんだ!?オレ2周も遅れてるの??」と思ったそうで、すんなり明け渡さないでいい3位の座を譲ってしまいました。
もちろん同周回で3位争い中だったんですが、まさか2度もペナルティーで後ろにいたなんて思わなかったみたいです。トップは59秒台でコンスタントに走る半仁田NSX2位はストレート一つ分離れて坂本GT3R、そして3位には2度のペナルティーから帰ってきた吉原RX7、このまま最終ラップに、そしてなおもバトルを続ける小迫GT3と板谷FCもうここしかないとS字でインに飛び込むFCを車一台分空けて拒むGT3!!しかしついにその隙間が無くなり、接触!!白煙上げてハーフスピンするGT3!!その横を減速しながらも先に立ち上がるFC!!ついに逆転です。今日は板谷さんテンション上がりっぱなしのようです。そしてチェッツカー!!やっぱ強い、半仁田車道楽NSX2年連続で落とした九州一決定戦を完璧に取り返しました。2位には「勝機はスタートしかない!!」と言っていたCPKアドバンポルシェGT3Rの坂本さんが、そして3位には今年一番の存在感を示して芦北観光タクシーRX7の吉原さんが入りました。そして4位には「知ってたら少しは抵抗したのに・・・、やっぱピットクルーいるなぁ〜〜」と後で嘆いてた横通さんが、ゴールでした。接触した小迫さんのポルシェと板谷さんのFCはお互いFCの前輪左タイヤとポルシェのリヤ右タイヤが当たったようで、ボディーにはお互いほとんどダメージなし、ホイールに接触あとがありました。まぁ〜よかったよかったと言うとでしょうか・・・
アンダー2リッタークラスは小田シビックがコンスタントな走りでクラス優勝でした。

ブロック塀に激突リタイヤとなったスーパー7の広本さん、大丈夫ですかの問いに「いやぁ〜目から火花がでた!!」と笑顔で答えてくれましたが、ご無事で何よりでした、その後車載ビデオを見せていただきましたが、クラッシュの瞬間までバッチリ映っていました。

優勝の半仁田さん「おしい6秒遅かった残念!?」と言っていました。なんと走行時間2006746でしたが、本人20分切が目標だったみたいです。102分平均で20分です。しかもグリッドスタートですからね、こりゃ凄い目標です。コンスタントに走ると言うことも大事な要素ですよね、脱帽です。もちろんこのレースタイムはDES-TAI新記録ですから!!次の日、坂本さんがアパルーサに尋ねて来て、DES-TAI談義で花が咲きました。氏曰く「スタートで前に出て、抑えるしか勝てる望みは無かった、ちょっと無理したかな?あとで半仁田さんに、『あのスピードで曲がったら大変でしょ』と言われた」と笑ってました。今年もなんだかんだでDES-TAI全戦終了しました。また来年皆さんと楽しく遊べることを期待して、更なるDES-TAIを展開して行きたいと思います。どうぞこれからも九州ナンバーワンバトルDES-TAIをよろしくお願いいたします。ちょっと早いですがメリークリスマス&謹賀新年です。皆さんよいお年を・・・













―――――――レースリザルト

 EURO CUP

  総合優勝 25 小迫幸男  車道楽九州男児ポルシェGT3

    2位 26   春岡龍男  モデナの竜(フェラーリ360

    3  22  板阪英俊  ファクトリーナインポルシェ(996GT3

    4位 27  小川伸一  ポルシェ964T

    5位 62  木村健太郎 ポルシェ964カレラ2

    6位 20  工藤健二  BMW Mクーペ       BMWクラス1

 DES-TAI九州一決定戦(シニアカップ)       

  総合優勝 @ 半仁田勉   車道楽九州男児NSX吉富R

    2位 00  坂本好雄  CPKサカモトアドバンGT3

    3位 C  吉原慎之介 芦北観光タクシーDELTA SPEED7

    4位 B  横通英治  ランエボ8

     5位 A  板谷守人  ハイフローFC

    6位 25 小迫幸男  車道楽九州男児ポルシェGT3

 予選最高タイム @ 半仁田勉 車道楽九州男児NSX吉富R    157956